head_poem
  
ノジノジテン その55
うっかり新聞使用小説
『真実のトゥルー 最終回』

「降りるんだ!」
ガタガタガッターン!
白い閃光が走り、全ては終わった・・・

次の日、目が覚めると
何事もなかったかのように
揺れるカーテンの隙間から光は射し
少し遅れて目覚まし時計が鳴った
全部終わったんだと言う実感を
裸のまま噛みしめた

「コーヒーでも淹れるか」
台所で蛇口をいっぱいに回しケトルの音が響く
「バカヤロウ、バカヤローウ」
また、オウムのヒサヨシに餌をやるの忘れていた
「すまんなヒサヨシ、今すぐお前の好きなビックリマンチョコやるからな」
「バカヤローウ、ノジサンバカヤロウ」
まったく、そのうち焼き鳥にしてやろうかな
しかしヒサヨシがあのときポッキーを拾い食いしていなかったら予定もスムーズに進行し、うっかり最新型マシンに乗せられオレはこの世にいなかったかもしれない

ピピピピピピ
激しく携帯が鳴る
「こんな早い時間に一体・・・もしもし・・・」
「ふふふ、T山だ、昨日の事覚えているか?」
「な、なぜ・・・!」
自分で驚くほど声が震える
昨日の事とはまさか・・・
T山は話を続けた
「ふふふ、お前はまた気絶して家まで送って行ってやったんだよ」
「バカヤロウ、バカヤローウノジサン」
ヒサヨシが狙ったように出しゃばる

そうだ昨日、ジェットコースターが止まった瞬間
オレは腰が抜けてそのまま意識を・・・
「すまない、ありがとうな。じゃまた」

どうやらオレの苦手克服の挑戦
ジェットコースター編は失敗に終わったようだ・・・
すっかり気が抜けて腹が減ってきた

「ノジサンバカヤローウ」
今晩は焼き鳥にしよう





Copyright