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ノジノジテン その48
『逆さの罪』

ああ どうして
あなたの為にここに生まれ
守るために立ち上がったのに

あなたを傷つけた事
どうか許して欲しい

瞬き少なく
彼を見つめる瞳が好きだった
触れていたかっただけなんだ

僕の想いが罪なのか
存在その物が罪なのか
だとしたら今すぐここから消えて
行く先のない風に身を委ねよう

でも それでも どうせ僕は
あなた無しでは歩くことも生きることも
終わらせることも出来ない
あなたの方がよっぽど罪だ

あなたは鏡を見つめたまま涙を流す
一言も喋ってくれないのかい?
僕のことが憎いのかい?
その涙にぼくも押し流されそうになる

あなたはそっと爪を立て息を止める

一瞬の間

僕はあなたから引きちぎられ
行方の定まらない
風の旅に出た

さようなら

それでもあなたに生まれて幸せだった
左の逆さマツゲで幸せだった



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