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ノジノジテン その2
「そらをとんだマグロ」

空を飛びたいマグロがいた
ある日、空の夢を見ているうち
泳ぎ方を忘れ波に漂っていた

行方知れずのマグロ
ただ波に揉まれ
行方知れずのマグロ
ただたゆたうだけ

空を飛んでるカモメが来た
マグロをついばむカモメに聞いた
「どうしてぼくは飛べないの?」
と聞いてみた

カモメは云った
「飛んでみるかい?」
マグロを丸のみにするとカモメは空高く舞い上がった

行方しれずのマグロ
ただカモメにのまれ
行方知れずのマグロ
ただ空へ舞い上がる

カモメは黙って空をこえた
振り返ったマグロがつぶやいた
「空がこんなにも気持ちいいなんて、ぼくは昔カモメだったのかも知れない」

カモメは黙って星をこえた
振り返ったマグロがつぶやいた
「地球の青がこんなにもいとおしいなんて、ぼくはやっぱりマグロだったんだ」

空を飛んだマグロ
空を飛んだマグロ・・・。



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