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ノジノジテン その19
『オレの靴下その3』

理由は知らないがクリスマスには靴下が重要視される。
いよいよ片方になってしまった俺の靴下の出番だ。
暖炉やツリーは片方靴下のパーティー会場。
始めましてのお相手とペアを組んでのダンスナイト。

でも一度履いた靴下をつり下げる訳にも行かないか。

小さいころは靴下も小さい。
大きいプレゼントが入らないと、オトンの大きい毛糸の靴下を枕もとに並べた。
あまり気持ちのいい物じゃないが、それでも夢膨らませて眠った。

クリスマスの朝。
プレゼントは枕もとにそのまま置いてあった。

子供用ハタ織機「オリヒメ」。
俺のゾイドは何処へ行った。
サンタはオカンの趣味に何故に忠実すぎる。
もちろんそれは靴下になんか入るわけもなく
靴下にはサンタからの手紙だけ。

クリスマスに靴下の由来を調べた。
「クリスマス、貧しい家庭の煙突に金貨を放り込んだら、
暖炉に干してあった子供の靴下にたまたま入った」
との話が由来らしい。
靴下は片方じゃなかったんだ。

クリスマスには金貨か。これは欲しい。
サンタにはお金か金券を請求すればよかった。
ゾイドが「オリヒメ」に変形する余地はない。
でもわくわく感は半減か。

今では自分のものは自分で買うまで成長してしまったが
欲しいものはまだまだ沢山あるしプレゼントするも貰うも大好きだ。
でもまずは、靴下が入る靴下を用意することにしよう。

俺の靴下



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